デザイン思考/アート思考

 昨日はセブンの反省という「客単価」と言う記事をピックして、これが実はなかなか関心がある人が多かったということが分かった。今日は『やさしい経済学』の連載記事で『デザイン思考とアート思考』と言うトピック。

 

 イノベーション起爆剤としてデザイナーやアーティストの思考方法に関心が寄せられている、と言う内容。イノベーションが「社会に価値をもたらす革新」だから、もともとアートが表現している根本的な価値とは親和性が高い。

 

 例えば、ピカソゲルニカを描けば、世界はドイツ空軍による無差別爆撃を問題視する。世界情勢に疎くてもピカソの絵に関心を寄せる全く無関係の層に世界的な問題が届き、伝わるというようなイメージだ。この連載は「デザイン」と「アート」の二つの違いを踏まえつつ、それが経済とどのように連携するのかについて考察している。

 

 第一回目には二つの思考を取り上げる理由が書かれていたため、それを下記に引用しておこう。

 

1)科学者やエンジニアがけん引役となり、技術力で社会に価値をもたらしてきた従来の手法が限界に近付きつつある

2)デザイナーやアーティストの思考法が、昨今の経営環境に合致している。VUCA(Volatility=変動性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)と呼ばれる要素が増大したことで、多くの企業が予測困難な経営環境に直面している。従来型の論理思考では太刀打ちできず、それとは異なるデザイナーやアーティストの思考法に期待が寄せられる。

 

 これは別に現代に限ったことではなく、例えばダビンチなんかは科学者でありアーティストだったわけだから、何も新しい潮流という訳ではないことも追記する必要があるだろう。

 

www.nikkei.com

www.nikkei.com

www.nikkei.com

www.nikkei.com

www.nikkei.com