エネルギー消費4.5%減

 2020年の世界での1次エネルギー消費が4.5%減り、戦後最大の下げ幅になったと英国油BP統計が示したそうだ。

 

「20年のエネルギー消費量はほぼ全ての国と地域で前年を下回った。減少幅の7割強を占めたのが石油だ。日量ベースでは910万バレル(9.3%)減と過去最大のマイナスで、11年以来の低水準に沈んだ。天然ガスは2.3%、石炭は4.2%それぞれ減った。

再生可能エネルギーは9.7%増えた。中国で太陽光と風力の発電能力が大きく増えたことがけん引した」。

 

エネルギー消費に伴うCO2の排出量は6.3%減少。パリ協定の目標達成には20年の減少率を今後30年にわたり毎年実現する必要があるそうだ。つまりコロナ禍位、エネルギーの消費を抑え続ける必要性がある。

 

世界のエネルギー転換を考える上では重要な統計知見と言える。渦中に伸びた産業は、そこまで高いエネルギーを使用しなくても、経済が順調に回り得ると示したのだから、1次エネルギー使用を抑えつつ、新しい環境を整えればいいということだろう。地球がそれをリクエストしているのかもしれない。

 

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