マイ・フェイバリット

 昨日、京都国立近代美術館で観た展覧会は『マイ・フェイバリット――とある美術の検索目録/所蔵作品から』という展示です。実に様々な作品が展示されており、どういう基準で選定されたのかは、まったく謎?な展覧会でした。そのあたりがおもしろいのかな。個人的に好きな作品は数多くありましたが、インパクトや構成という点ではクシシュトフ・ヴォディチコ氏のビジュアルアートが独特の空間性を創り上げていて記憶に残りました。彼の講演会があったようですね。行きたかったです。そういえば最近、私は視覚的効果をねらった作品にインスパイアされることが多いようです。感覚的に引っかかってくる作品というのは、根本的に自分が今問題としていることと分かちがたく結びついているものだと思います。
 実は茶話会でも話題にのぼったことなのですが「感性」というのは難しい問題で、これはよく分からないねという話をしていました。つまり悟性(understandig)というのは、ある意味でトレーニングで何とかなるものだと思うのですが、感性というのは、いろいろ言われているけれど、実際にはどういうものかは分からない部分が多い。茶話会には芸術家が一人入っていたのですが、彼女が言うには感覚を研ぎ澄ますことによって、感性というのは磨かれるそうです。きちんとしたトレーニングも、もちろん必要だそうです。

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