半導体自前開発

 今朝の「やさしい経済学」はアダム・スミスの記事だった。スミスはとても好きな思想家だ。『国富論』も『道徳感情論』もまだ原著が手元にある。シェイクスピアが最も好きな作家だから1600年から1700年位までの英国の文脈に、何か触発される所があるんだろう。この話は後日、土日にでもゆっくりと。

 

 アップルは20日、5月末に売り出すPC「iMac」に自社設計した半導体「M1」を搭載すると発表。

 

「(インテルの)汎用CPUは電子回路の微細加工技術をテコに処理能力を高めたが、近年はそのペースが鈍化。必要な投資規模も膨らんでいる。そのためAIや画像処理など特定用途に特化した半導体を自ら設計し、アームの技術を用いた低消費電力のCPUと組み合わせることで機器の計算効率を高める手法が広まっている。

 インテルが微細化競争で足踏みするなか、「ファウドリー」と呼ばれる半導体受託製造会社が台頭したことも、IT大手の半導体開発を後押ししている。」

 

 シリコンバレーからの記事で、相変わらずITをめぐる技術革新は目まぐるしい。そもそも半導体の自前開発が進んだ理由は、AIの活用範囲が広がり、モバイル端末以外でも低消費電力への要求が強まると、PCやサーバーにも専用チップが求められるようになったからだそうだ。画像認識や音声処理の問題が、電算の頭脳回路に変更を迫っているとも考えられる。それでもテクノロジーはわき目もふらず、NextStageへ進もうとする。この無茶ぶりが世紀を切り拓いてきたともいえるだろう。

 

www.nikkei.com