晩酌

 緊急事態宣言が発動されたことを受けて、私自身は不要不急の外出を控えているが、必要な時には当然だが外出をしている。午前中の外出が少ないせいもあり、この朝のブログも比較的安定して書けている。だが、金曜日のヘトヘト感が出ると通勤時の新聞の読み方も荒く、「あー米国で弾劾裁判かー」と受け流してしまうところがある。

 

 昨夜は夜帰宅してから、ニュースを見ながら晩酌をしていたら、一日中具合が悪いとごねていた父が起きてきて、食べたくないと言っていた夕飯を一緒に食べだした。晩酌で酔っ払っていた私は実に陽気にニュースに向かって罵詈雑言をはいて暴れていた。その様子が、あまりにも面白かったらしく父はケタケタと笑い出し、夕飯を全部食べた。こんなに楽しい食卓はない、とおほめの言葉まで頂戴した。どうも面白いらしい。

 

 人生の中には、たまには酒も必要だ。酒でいつも思い出すのは中国の詩仙である李白である。芸術をもって皇帝にたてついた。死にざまがまたいい。船に浮かんで月を見ながら酒を飲んでいたら転覆して河に姿をけした。月が李白を求めたのだろう。